大連市内の交通事情!(2005.03.16.UP)
皆さんこんにちは。
中国(大連)レポート第二弾お届けします。
今回は大連市内の交通事情についてお話します。
皆さん大連の朝の通勤風景はどんなものか想像できますか?
自転車やバイクが溢れている・・・?それは違います。
殆ど日本の通勤風景と同じです。
幹線道路や都市高速は渋滞し、バスやタクシーが行き交います。
自転車なんて殆ど見かけません。
(市内を結ぶ都市高速)
近年、中国全土の交通事情の改善は目覚しいものがあり、
沿岸部の都市には都市高速が整備され、
主要都市間は高速道路で結ばれています。
道路の整備と所得の向上に伴い、モータリゼーションの発達も急激で、
大都市では渋滞が日常化しています。
大連は上海などのメガシティーに比べれば、まだましですが、
それでも車の多さは想像以上です。
朝晩の通勤時間帯はかなり渋滞しますし、
事故やイベントがある時はぜんぜん動かないことも珍しくありません。
(路上駐車の車で溢れる大連市内)
それでも地下鉄の無い大連では車やバスを使うしかないのですが、
タクシーが以外と安く(初乗り8元、約100円)
今の大連では庶民の足と言えるでしょう。
さてここまでは普通のお話…
我々にとって面白いのは、彼らの交通マナーです。
これは、運転者、歩行者双方に言えることですが、
日本人からみると“最悪”です。
もしこちらに来ることになったら、
ぜひタクシーの助手席に乗ることをお勧めします。
(中国人は一般的に一人乗車の場合助手席です)
ジェットコースター並みのスリルを味わえること請け合いです。
(私は必ず後席に乗りますが…)
車対車、車対歩行者、いずれにしてもギリギリまで譲ることはありません。
右折待ち(中国では左折になります)なんて概念は存在しませんので、とにかく早い者勝ちで、
先に行く手をふさいだ方が勝者として通行が許されます。歩行者にしても信号なんて絶対守りません。
(小さい子供の手を引いたお母さんだって守るのをみたことがありません。
尚、車はしっかり信号は守ります。(車まで無視したらメチャクチャになりますから・・・)
8車線の幹線道路でビュンビュン車が行き交っていても一車線ずつ丁寧に信号無視していきます。
ここでまじめに信号を守っているアジア人がいれば、その人は日本人です。
(最近は私もこの方法で渡ります。だって信号待ちしているとカッコ悪いんですもの・・・・)
(きれいに整備されたバス停とバスレーン)
極めつけは高速道路。なんせここだって渡る人が沢山いるんです。
(これだけは絶対マネしたくないですね。)
これにはビックリしましたが、
事故も結構多く何度か轢かれた人を目撃しました。
聞くと田舎から出てきた出稼ぎ者が多いらしく、
車社会になじんでない人が多いとのこと。
毎日、新聞に身元不明交通事故死者のリストが載っています。
それにしても・・・・うちの中国人社員に聞くと
「中国は人口が多いから少しくらい減っても平気!」
だとのこと・・・(汗)
高速道路では他にも信じられないことが沢山あります。
3車線の真中の車線にトラックを停めて荷造りしているドライバー、
やたらと繰り返される意味の無いパッシングと車線変更、
本線上での送迎・・・などなど。
でも、皆どこか大らかなところもあって、不思議と喧嘩などにはならないんです。
この辺の中国人の感性は、まだ私にはわかりませんが、日本人からみると個人主義の中国、
皆でしゃかりきになってルールを守ろうとする彼の国に比べると、ある意味“快適”かも・・・
最後に、観光で来た方はくれぐれも信号は守りましょう。
信号無視はかなりの“慣れ”を必要とします。日本帰りの中国人がよく車に轢かれるそうです・・・
それではまた次回。